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事務局からのお知らせ| その他 - 2025.04.03

学生としての第一歩を応援して ― 宇部しらとり会 会長挨拶

令和7年度宇部工業高等専門学校入学式において、一般社団法人宇部しらとり会を代表し、磯村会長が新入生に祝辞を述べられました。
以下に、その全文を掲載いたします。

一般社団法人宇部しらとり会の会長を拝命しております磯村と申します。宇部しらとり会を代表して一言ご挨拶させていただきます。
新入生の皆さん、専攻科入学の皆さん、本日はご入学おめでとうございます。
また、ご家族や保護者の皆様に心よりお慶び申し上げます。

宇部しらとり会は宇部工業高等専門学校の同窓会組織です。これまで1万人に近い卒業生が巣立ち、社会で活躍することにより、母校宇部高専が現在も社会的に良き評価をいただいております。同窓会は卒業生相互の連携を支援し、親睦を図る組織から始まりましたが、現在は在校生も準会員とし母校支援にも力を入れております。昨年度は高専祭等に使うテントを寄贈をいたしました。また、会社を起こし、成功したある卒業生から多大な寄付を受け、本人の希望から在校生への直接的な支援基金を設立しました。この基金で、研究活動、技術開発プロジェクト、国内外の研修・交流活動など、学生の成長を促すための多岐にわたる活動を支援する計画です。今後とも皆様のご理解とご協力をお願い致します。

さて新入生の皆さんはこれから20歳を過ぎるまで、つまり大人になって行く多感な青春時代をこの学校で過ごすことになりますが、皆さんは生徒ではなく学生と呼ばれます。一般的に中等教育機関、つまり高校までは生徒、大学などの高等教育機関では学生とよばれます。高専は高等教育機関に分類され、皆さんは学生です。では生徒と学生はどう違うのかと考えると、辞書では「生徒は学校などで教育を受ける者」とあり「学生は学業を修める者」。何が違うというと、生徒は受動的つまり受け身であり、学生は能動的つまり自ら働きかける者で、これは大きな違いです。高専は大学に近い自由な教育システムであるため、レポート提出など能動的に勉強することが求められます。これまで親や先生の指示に従い勉強してきた人が多いと思いますが、これからは主体的につまり、周囲の状況や指示を待たず、みずからの意志や判断に基づいて学ぶ事が必要となってきます。

さて教育環境に目を向けますと、学内には博士号を持つ専門性に富んだ先生が多くおられ、将来エンジニアを目指す皆さんが若い時期からこれらの先生と触れ合う機会があり、このような恵まれた教育環境で勉強することが出来るのが宇部高専のすばらしいところです。

更にもう1つ、一般的行動に関してですが高専は高校とは違い大学に近い自由な校風といわれています、これも学生だからです。ここで、自由という言葉は自分勝手にしても良いという意味ではありません。自律性があっての自由です。自律とは独り立ちの自立ではなく、自分を律する自律で、自分の行動や考えに対して、自分自身でコントロールを効かせることです。分かり易い例を挙げますと、皆さんの中学校の同級生で高校に進学した人と話す機会があり、高校と高専の校則の比較をした場合、高校にはあるが高専にはないものがあったとします。その場合高専に無い校則は、自由にして良いという意味ではなく、学生として自律した行動をとってくださいということです。無い校則について自分で考え、理解し自分がどうすべきか決めることが大切です。

これまで話した「勉学における主体性」と「一般行動のおける自律性」は社会に出て活動する際に必要不可欠なものとなってきます。これから大人への階段を登る15歳の皆さんが、若い時代からこのようなことに早く接し、経験しながら鍛えられることは厳しいのではなく、非常に恵まれていると思ってください。

また、専攻科入学の皆さん、これより自主的に専門的な知識を身につけることになりますが、これからは自分の考えを先生に投げ掛け、先生と一緒に議論ができる学生になってください。2年という期間は非常に短く、是非この期間に密度の濃い学生生活を送ってください。

最後になりますが、保護者の皆様、学生達は工学等の勉強は勿論、この期間に親離れをし、社会との関わりを学ぶ事にもなります。あるときは近く、あるときは遠くから適切な距離をもって見守っていただくようお願いいたします。

それでは、新入生の皆さんと専攻科入学の皆さん、これから宇部高専の学生として誇れる行動と、ご活躍を心よりお祈り申し上げ、祝辞とさせていただきます。

2025年4月2日
宇部しらとり会会長 第11期生 磯村尚史

 

 

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